深江真一プロからジャークベイトの使い方を学ぶ!
今回は深江プロから直接学ぶわけでなく(笑)Basser 2020年2月号の記事をもとに学んでいきます。
深江真一プロというとアメリカで選ばれし80名の選手で、そのなかの日本人選手2名のうちの1人!といったのが最近の認識でしょうか。
選ばれし80名というのはアメリカのMLF(Major League Fishing) バスプロツアーのことで深江プロは現在そこに参戦されています。
成績や偉業も当然ものすごい…ツアープロとして生計を立てているプロアングラーです。
目次
深江真一プロが語るジャークベイトとは
深江プロが主戦場としているバスフィッシィングの本場アメリカでは、オープンな広いフラット (底が平な場所) を手早くサーチするために使うのがジャークベイトの基本。
ここで日本でバスフィシィングをしている人が持つ疑問、手早くサーチするならクランクベイトやバイブレーション、ブレ―デッドジグなどもっと早い釣り方があるのでは?
それに対して深江プロ、「ジャークベイトのほうが、もっと広い範囲からバスを呼ぶイメージで使っている。
だから、初めて訪れるフィールドでもっ使い勝手がいい。居場所が特定できていないとき、エリアがわかってないときに有効。」
この回答の理由は下記にて
ジャークベイトは遅い釣りという誤解
日本では、ジャークベイトは止めるもの。だから「遅い釣り」、「寒い時期限定の釣り」という潜入感が生まれているのではないでしょうか。
それが誤解。
ジャークベイトは魚の近くを通さなくても向こうから見つけてくれて、追ってくれて、バイトしてくれるルアー。
これはどこからともなくバスが浮上して追尾してくるスイムベイトと似ている。
つまり、広い範囲を手早くサーチしたいならバスを遠くからでも呼んでバイトさせられるジャークベイトに分があるということ。
深江プロ「水のきれいな水域でジャークベイトを投げていると、バスが10mくらい離れていても余裕ですっ飛んでバイトしてきたりする。これは回遊性の高いスモールマウスやスポッテッドバスが顕著で、離れていてもバスに捕食行動のスイッチを入れる要素がジャークベイトの動きにあるんだと思う。」
ロッドワークによって生じる左右へのトリッキーなダートは、ほかのルアーとは異なり、それがバスにスイッチを入れて追わせてバイトさせることに繋がっているのではないでしょうか。
日本でのジャークベイトの相性と出番
アメリカではグラス(ウィード)がびっしりと生えたシャロ―フラット。
そして水質は濁った水よりもどちらかといえばクリアな水域を得意とする。
日本でそれに該当するフィールドはメジャーレイクでは琵琶湖ぐらいしかないとのこと…
だからといって出番が少なくなるわけではない。
深江プロ「霞ヶ浦水系はジャークベイト向きのフィールドだとおもいます。マッディーウォーターでクランクが効くイメージがあるけれど、実際の水質は僕やアメリカ人の目からすれば”ステイン(色がついている水)気味のクリア。基本的にフラットだし、ジャークベイトにちょうどいい水深が多い。」
さらに日本中を見れば霞ヶ浦より透明度の高い水域のほうが多いため、水質だけを考えたら”ジャークベイトは日本中で効く”といっても過言ではないですよね。
そして、私自身すごくきになった質問がありました。
日本に多い”急深なリザーバー”というシチュエーションはどうなのか?
フラットも少なく、ロングキャストして広範囲から魚を引っ張ってくるアメリカンな釣り方がドはまりするケースは少なくなるはず…
それに対して
深江プロ「ただ、アメリカでもアーカンソーやミーズリなどオザーク水系では、ちょっと違ったジャークベイトの使い方をすることがあって。立ち木や岩盤の中層、あるいはインサイドのロングポイント(岬)に浮いたバスを、少し長めのポーズで浮かせて反応させる。こういうときは弱めのジャークで誘うアングラーもいます。日本のリザーバーに合うのはこっちのスタイルかもしれない」
つまり、ワンドやそのマウス部の岬、立ち木、岩盤などバスが浮きやすい場所を中心に狙っていくのがポイント。
深江プロ流ジャークベイトの動かし方
1.ロングキャスト!バスに見つけてもらい追わせる釣りのため、ピンスポットに投げ込むことはあまりない。
2.ルアーの着水後はリトリーブで潜らせずにジャーク開始。
深江プロ「最初に巻いて潜らせたりはしない。とくに急深なところでは、なおさら岸寄りで食わせたいから、巻くとストライクゾーンから離れてしまう。」
3.リールを上に向けたままで、真下に振り下ろす。手首を固定して、肘を使ってロッドを上から下へ並行移動させるイメージ。
キモはシュパッ、シュパッと鋭く強烈にロッドを振ってジャークベイトを力強く左右にダートさせる。
止めることより”動かす”が大事。
ジャークベイトの選び方
深江プロがメインで使うジャークベイトは、オーソドックスな110mクラス。
深江プロ「デカいジャークベイトも試すことはあるけど、あまりハマったことがない。アメリカ人を見ていてもやっぱりこのサイズばかり投げてるよね。130mぐらいのを一日中ジャークすると身体がキツいというのもあるし、飛距離がそれほど増すわけでもない。」
深江プロが今回使われていたジャークベイト↓
・Mcスティック110(スプロ) ※アメリカのメーカーです。
・ビジョン・ワンテン(メガバス)
https://www.megabass.co.jp/site/products/vision-oneten/
・ビジョン・ワンテン+1(メガバス)
https://www.megabass.co.jp/site/products/vision-oneten-plus-1/
・リレンジ110SP(ジャッカル)
カラー
深江プロ「カラーはそんなに頻繁にはローテーションしないけど、ジャークベイトで反応があると分かったらデッキに3~4個は置いておいて、色の調節をしていく。」
大まかに、ゴースト系、フラッシング効果の高いクローム系、ゴールド系で揃えておくといいと思います。
深江プロが思う日本のカラーラインナップについて、
「日本のショップを覗いたとき、クリアウォーター寄りの国なのに、派手なチャートのラインナップとか”それ要る?”ってものが多い(笑)。ジャークベイトの基本イメージは細長い小魚(ミノー)だから、カラーもナチュラルなものに寄せたほうがいいと思うよ。」
重要なタックルセッティング
深江プロが使うタックル
ロッドはエクスプライド165ml+。遠投性を損なわない範囲で短いレングス。ショートグリップで自重が105gと長時間ジャークをし続けることが可能。
※165ml+持ってます(^^)v
↓比較的近い長さの166mとグリップエンドを比べてみました。
リールは19アンタレスHG。メタニウムよりコンパクトでパーミングしやすく、遠投性能と安定したキャスタビリティが信頼感大。
ラインはオルトロスFC(YGKよつあみ)12lbを基準にクリアウォーターでは10lb、低水温期にポーズを長めにとって使うときは8lbまで下げる。
深江プロ「グラスにタッチしすぎたりして、レンジを浅くしたければ14lbを使うか、ナイロンに変えるか、PE+リーダーにする。16lbまで太くすることはないかな、飛距離が落ちるので」
ジャークベイトが使えない場合は?
そもそもフィールド自体にカバーが多く存在していたり、カバーが多いスポットでの反応がある場合、ソフトジャークベイトやスイムジグで探るのが理にかなっている。
深江プロはソフトジャークベイトにゲーリーヤマモト トリプルDシャッドをセレクト。
http://www.gary-yamamoto.com/products/ddd_shad
HPを見るとまさかの製造中止⁉ Discontinued…が製造中止という意味ならそういうことでっすよね(´Д`)
ジャークベイト以外のスピーディーなルアーの役割
先ほど例にでた手早くサーチできるであろうルアーのクランクベイト、リップレスクランク、ブレ―デッドジグなどは深江プロからすれば「魚のいる場所の近くに送り込む」ことで効果を発揮するタイプのルアーだそうです。
それらのルアーは、スピーディーに探れるといっても、無造作にキャストするのではなく「あのストラクチャー」「あのカバー」「あのウィードパッチ(部分的に生えている藻)」などにバスがいることを想定してタイトに送り込むべきルアーだといいます。
バスから間合いを詰めてくるジャークベイトに相反して、間合いをこちらから詰めて反応させるのが↑のルアー達。
ただ無造作にキャストして巻くのではなく、バスが居そうな所を通す意識を持って使うということですね。
とここまで深江プロのジャークベイトの基本を勉強しながら書いていきました。
動かし方についてはこちら↓が分かりやすく、深江プロのロッドワークが見れるので勉強になります( `ー´)ノと思ったらアピスTVがなくなってました💦
代わりにロッド紹介動画を載せておきます